COLUMNコラム

口臭の原因は歯周病かも?におい対策と根本治療

「最近、口のにおいが気になる」「周囲の人に不快感を与えていないか心配…」
そんなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。
口臭の主な原因のひとつが歯周病であること、ご存じでしょうか?
この記事では、歯周病による口臭のメカニズムと、今日からできる対策&根本治療をわかりやすく解説します。

口臭の主な原因は?

口臭には、大きく分けて「生理的口臭」「飲食物など一時的な口臭」「病的口臭」の3つのタイプがあります。
特に注意が必要なのが、「病的口臭」です。その中でも歯周病は最も多い原因のひとつと言われています。

なぜ歯周病が口臭の原因になるのか

歯周病は歯と歯ぐきの間が炎症を起こし、プラーク(歯垢)や歯石が蓄積して細菌が繁殖します。
これらの細菌は「揮発性硫黄化合物(VSC)」という強い悪臭成分を作り出し、特有のニオイを発生させるのです。
口臭が強い場合、歯ぐきの腫れや出血、歯ブラシ時の違和感もチェックポイントです。

セルフでできる口臭予防のポイント

歯周病由来の口臭対策は「ニオイを消す」だけでなく「根本原因にアプローチ」することが重要です。まずは日常のお手入れから見直してみましょう。

1.歯磨き&歯間ケアの徹底

朝晩だけでなく、できれば食後にもケアを。
歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯ぐきの隙間の汚れまでしっかり落としましょう。
舌の表面も舌ブラシなどでやさしく掃除すると効果的です。

2.うがい・水分補給も忘れずに

口が乾くと細菌が繁殖しやすくなります。
こまめな水分補給や、口をすすぐ習慣をつけることで口腔内環境が整います。

3.口臭予防ガムやタブレットの活用

一時的には市販のガムやタブレットも有効ですが、これはあくまで「応急処置」。
根本の口内環境を整えることが最優先です。

歯周病治療が根本的な“においケア”の第一歩

どんなに口臭対策グッズを使っても、歯周病が進行していると根本解決にはなりません。
自覚症状がなくても、次のようなサインがあったら要注意です。

歯周病のサインとは?

・歯ぐきが腫れて赤い
・歯ぐきから血が出る
・歯がぐらぐらしてきた
・歯ぐきが下がって歯が長く見える

これらの症状があれば、早めの受診がおすすめです。

プロによる歯周病治療の流れ

1.プラークや歯石の徹底除去
2.歯ぐきや歯周ポケットの測定・炎症チェック
3.必要に応じて薬剤や外科処置
4.定期的なメンテナンスとホームケア指導
丁寧なクリーニングと正しい習慣を身につけることで、口臭の原因を根本から断つことができます。

生活習慣から変える「においゼロ」習慣

ストレスや食習慣にも要注意

ストレスや睡眠不足は唾液分泌を減らし、乾燥→細菌繁殖の悪循環に。
また、糖分・脂分の高い食事や喫煙、過度なアルコール摂取も歯周病&口臭リスクを高めます。
規則正しい生活とバランスの良い食事を心がけることも大切です。

定期検診で“安心”をキープ!

「自分では気づきにくい」口臭も、半年に1回の歯科受診で客観的に健康状態をチェックできます。
長期的なにおい対策と全身の健康のためにも、定期的なメンテナンスを忘れずに続けましょう。

まとめ:根本からケアして自信のある毎日を

口臭の悩みは誰にでも起こりうるもの。
大切なのは、気になる時こそ「自分の口内環境」と向き合うことです。
丁寧なセルフケア・生活習慣の見直し・そしてプロの力を借りて、根本から解決を目指しましょう。
清潔な息と自然な笑顔で、もっと自信あふれる毎日を過ごしてください。

この記事の監修者
この記事の監修者

浅井延彦

上荻歯科医院 院長

日本歯科大学を卒業し、上荻歯科医院の院長を務めている。豊富な知識と経験を持ち、日本口腔インプラント学会、顎咬合学会、日本メタルフリー歯科学会に所属し、最新の歯科医療技術の研鑽に励む。

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