COLUMNコラム

矯正を始める前に知っておきたい10のこと

歯並びを整えるための矯正治療は、見た目の美しさだけでなく、健康や自信にも大きな影響を与える大切な一歩です。しかし、治療には費用や期間がかかり、生活習慣にもさまざまな変化が生まれます。矯正を始めてから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、事前に知っておくべきことは多くあります。この記事では、矯正治療を検討している方が安心して治療開始に踏み出せるよう、「矯正を始める前に知っておきたい10のこと」を分かりやすくご紹介します。

1. 矯正治療には種類がある

自分に合う方法を理解しよう

矯正治療には「ワイヤー矯正」「マウスピース矯正」「部分矯正」などさまざまな種類があります。見た目・装着感・対応できる症例・費用も異なるため、カウンセリングでしっかり自分に合った治療法を選びましょう。

2. 治療期間は思ったより長い

ほとんどの場合1年以上

矯正治療の期間は症例や方法によって異なりますが、平均的には1~3年程度かかることが多いです。短期間で終わるものではないため、スケジュールやライフイベントとのバランスも考慮しましょう。

3. 費用は高額になることが多い

相場は50万円~100万円程度

保険適用外の症例がほとんどのため、費用は自費診療になります。ワイヤー矯正・マウスピース矯正ともに数十万円以上が一般的。分割払いやデンタルローンが利用できるクリニックも増えていますが、治療費用の総額や追加費用がかかる場合も事前によく確認しましょう。

4. 痛みや違和感との付き合い方

最初は痛みを感じることも

装置を付け始めてから数日間は、歯や歯ぐきに鈍い痛みや圧迫感、口内炎などの違和感を覚えやすくなります。ただし、ほとんどが数日~1週間で落ち着き、徐々に慣れていきます。

5. 装置の見た目・取り扱いが生活に影響する

仕事や学校で気になる場合も

ワイヤー矯正や透明なマウスピース矯正など、装置には見た目や装着感に違いがあります。職場や学校で人目が気になる方は、クリアブラケットや裏側矯正、マウスピース矯正など相談できる治療法があるか確認しましょう。

6. 食事やケアにはコツが必要

食べ物や歯磨きが変わる

装置装着中は「硬い・粘着性のある食べ物」を避けたり、食べ物が詰まりやすかったりします。また普段以上に丁寧な歯磨きや装置のケアが必要です。歯間ブラシやフロスも活用しましょう。

7. 治療後も「保定期間」が大事

リテーナーの装着も

矯正治療が終わったあとも、歯は元の位置に戻ろうとする“後戻り”を防ぐため「リテーナー(保定装置)」の装着が欠かせません。保定期間は数年に及び、装着時間やケアも必要です。

8. 定期的な通院が必要

スケジュール管理を忘れずに

矯正治療中は1~2か月ごとに通院し、歯の動きや装置の調整を行います。遠方のクリニックや忙しいライフスタイルの場合、通院スケジュールを事前にイメージしておくことが大切です。

9. 信頼できる歯科医院選びが重要

矯正認定医などの有無もチェック

矯正治療は技術と経験が求められる分野です。矯正専門医・矯正認定医の有無やカウンセリングでの対応など、「安心して任せられる」と感じられるクリニックを選びましょう。複数の医院でセカンドオピニオンを聞くのもおすすめです。

10. 矯正による人生の“変化”をイメージしよう

見た目・健康・自信…その先の自分へ

歯並びが整うことで、見た目の向上だけでなく、虫歯や歯周病リスクの減少、発音や嚙み合わせの改善、そして自信や笑顔の増加など、人生が大きく変わることも少なくありません。治療の先にある“理想の自分”もぜひ想像してみてください。

まとめ:納得して始めることが成功のカギ

矯正治療は多くの時間と労力、費用が必要ですが、そのぶん得られるものも大きいです。「知っていればよかった!」という後悔をしないように、事前の情報収集・相談を大切に。納得のいく治療計画を立て、一歩踏み出してみてください。あなたの新しい笑顔や自信に満ちた生活がきっと待っています。

この記事の監修者
この記事の監修者

浅井延彦

上荻歯科医院 院長

日本歯科大学を卒業し、上荻歯科医院の院長を務めている。豊富な知識と経験を持ち、日本口腔インプラント学会、顎咬合学会、日本メタルフリー歯科学会に所属し、最新の歯科医療技術の研鑽に励む。

Back to Top