COLUMNコラム

「歯が長くなった気がする…」は危険信号!歯周病による“歯ぐき下がり”の原因と対策

鏡を見て「なんだか最近、歯が長くなったような気がする…」と思ったことはありませんか?
この「歯が長く見える」現象、実は「歯ぐきが下がる」ことで起こっており、歯周病のサインかもしれません。
放置すると見た目だけでなく、知覚過敏や歯の喪失など大きな問題につながることも。
今回は、歯ぐき下がりの原因やセルフチェックのポイント、そして今日からできる対策を詳しく紹介します。

歯ぐきが下がる=歯周病?

歯ぐきが下がると、歯の根元が露出し「歯が長くなった」ように感じます。
最も多い原因は歯周病ですが、それ以外にも加齢や力の入りすぎたブラッシングなど生活習慣も影響します。

なぜ歯ぐきが下がるの?

・歯周病による歯ぐきや骨の破壊
・強すぎる歯磨きや間違ったブラッシング
・加齢や生活習慣(喫煙・ストレスなど)
・歯並びやかみ合わせの不調和
歯ぐきが下がると、歯がグラグラしたり、根元がしみたり(知覚過敏)、見た目の違和感も大きくなります。

歯ぐき下がりのセルフチェック

こんなサインは要注意

・歯が前より長く見える、歯ぐきのラインが下がった
・歯の根元が茶色っぽくなっている
・冷たいものや甘いものがしみる(知覚過敏)
・歯間に食べ物が挟まりやすくなった
こうした変化を感じたら、歯周病や歯ぐき下がり対策が必要です。

歯ぐき下がりが進行すると?

・露出した歯の根元が虫歯になりやすくなる
・歯が揺れて抜けやすくなる
・歯並びやかみ合わせにも影響が出ることも
なるべく早めに気づき、適切なケアを始めましょう。

歯ぐき下がりを防ぐ/進行を抑えるためのセルフケア

1. 歯周病の基本ケアを徹底

・歯ブラシは毛先のやわらかいものを選ぶ
・小刻みにやさしく磨く
・強い力でゴシゴシ磨かずマッサージするイメージで
・歯と歯ぐきの境目を意識して歯垢を丁寧に落とす

2. フロス・歯間ブラシも必須

歯と歯の間や歯ぐき下がり部分は汚れが溜まりやすく、通常の歯ブラシだけでは不十分です。
毎日のフロスや歯間ブラシ習慣をプラスしましょう。

3. 正しい生活習慣と定期健診

・バランスの良い食事、しっかり噛む
・禁煙や過度な飲酒を控える
・歯ぐきや口の中の異変があれば早めに歯科医院へ
歯周病は自覚症状が出にくいので、プロによる定期検診が「歯ぐき下がりの早期発見」につながります。

クリニックでできる歯ぐき下がりの治療・対策

1. 歯周病のプロケア

・歯石除去や徹底クリーニングで歯周病菌の温床を改善
・歯ぐきや骨の状態を定期的に測定し、進行度にあわせたケアを実施

2. 知覚過敏や見た目の治療法も

・知覚過敏には保護材やコーティング治療
・必要な場合は歯ぐきを回復させる再生療法や外科手術も選択肢に
放置せずに医師と相談のうえ適切な治療を受けましょう。

まとめ:早めの気づきと正しいケアが大切

「歯が長くなった?」と感じたら、まずはセルフチェックと日々のケアから見直しを。
歯ぐき下がりは進行すると回復に時間も費用もかかりますが、早期発見・早期対策なら進行を抑えられる場合が多いです。
大切な歯を守るため、今日からできるケアと定期的な歯科受診を心がけましょう。

歯に関するお悩みは、荻窪駅徒歩2分上荻歯科医院にご相談ください >

この記事の監修者
この記事の監修者

浅井延彦

上荻歯科医院 院長

日本歯科大学を卒業し、上荻歯科医院の院長を務めている。豊富な知識と経験を持ち、日本口腔インプラント学会、顎咬合学会、日本メタルフリー歯科学会に所属し、最新の歯科医療技術の研鑽に励む。

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