一般歯科一般歯科

一般歯科とは一般歯科とは

一般歯科とは

『一般歯科』では、虫歯の治療をはじめとする私たちにとってごく身近な治療を行なっています。そして、ほとんどの歯科医院で一般歯科に取り組んでいます。
通常、虫歯の治療・予防、虫歯により治療不可能となった歯の抜歯、土台や被せ物の治療、根管治療、歯周病の治療・予防、歯石除去、歯のクリーニング、入れ歯の作製・調整、親知らずの抜歯、口腔外科分野の治療、顎関節症の治療など、日常生活に不都合が生じないようにするための、必要最低限の治療を行なっています。
例外もありますが、主に健康保険が適用される保険診療となります。

なお、インプラント、審美歯科、矯正歯科などさらなる機能性や審美性を追求するための治療は、健康保険が適用されない自費診療となります。

虫歯の原因と予防虫歯の原因と予防

虫歯の原因

虫歯の原因

口の中にはたくさんの細菌がおり、とくに虫歯菌は食べ物の糖分を栄養源にして増えていきます。それらがひとかたまりになったものを歯垢といいますが、虫歯菌は歯垢の中で酸を出すので、それによって歯が溶けて穴があいてしまいます。この病気を『虫歯』といいます。

皆さんのなかには、「毎日歯を磨いているのに、虫歯になってしまう」という方もいれば、「歯を磨かない日もあるけど、虫歯になったことはない」という方もいるのではないでしょうか?
このような差が出るのは、虫歯がひとりひとりの口の中の環境やライフスタイルなどが複雑に絡み合って発症するものであり、さまざまな原因が考えられるからです。

虫歯の発症には、以下の3つの要素が関係します。

  • 歯質 …… 歯の質や唾液の力
  • 細菌 …… 歯垢、歯を溶かす酸をつくる細菌の力
  • 食べ物 … 食べ物や飲み物からの糖分の摂取量

虫歯は、この3つの要素に時間の経過が加わることで発症します。それぞれの要素の程度にもよりますが、この3つの要素が重なる時間が短ければ虫歯になるリスクが低く、長ければ虫歯になるリスクが高くなります。
例えば、“歯の質や唾液の力が弱い”“細菌の力が強い”“糖分の摂取量が多い”という方の場合、これらの要素が重なる時間が長くなることで、虫歯を発症しやすくなります。反対に、“歯の質や唾液の力が強い”“細菌の力が弱い”“糖分の摂取量が少ない”という方の場合、これらの要素が重なる時間が長くなっても、虫歯を発症しにくいといえます。

ご自分の唾液や細菌の力を調べる方法もあるので、詳しくは歯科医師までお尋ねください。

虫歯の予防

虫歯の予防

虫歯を予防するには、以下の取り組みを積極的に行ない、この3つの要素が重なる時間を少なくすることが大切です。

  • 歯科医院で歯質強化のためのフッ素塗布やシーラント
    (※)を受け、唾液の分泌を促進するためによく噛むなど、口の中の環境を整える
  • 丁寧な歯磨きを行ない、歯科医院で歯石除去や虫歯菌の活動を抑えるフッ素塗布を受けるなど、細菌を減らす
  • 食事や間食の内容・時間を意識するなど食生活を見直し、糖分の摂取を控える

※樹脂であらかじめ歯の溝を埋め、汚れなどが溜まらないようにする処置

虫歯の進行と治療方法虫歯の進行と治療方法

虫歯は、進行の段階によってCO~C4の5段階に分けられ、それぞれ治療方法も異なります。
『C』は虫歯を表す専門用語Caries(カリエス)から取ったものです。

  • CO
    • 症状 ………

      初期虫歯であり、エナメル質(歯の表面)が少し溶けただけで、まだ歯に穴はあいていません。

    • 治療方法 …

      治療を受けなくても、歯磨きやフッ素塗布でエナメル質が自然に修復されます。

    CO
  • C1
    • 症状 ………

      エナメル質にだけ穴があいており、痛みはありません。

    • 治療方法 …

      放置すると進行してしまうので、削る部分を最小限にとどめ、レジン(樹脂)で補います。

    C1
  • C2
    • 症状 ………

      虫歯が象牙質(エナメル質の下にある歯の主要部分)に達していますが、まだ神経に達していないので強い痛みはありません。冷たいものや甘いものなどがしみ始めます。

    • 治療方法 …

      削って型を取り、大きさに応じて詰め物や被せ物で補います。

    C2
  • C3
    • 症状 ………

      神経に達して歯髄炎を起こし、激しく痛みます。

    • 治療方法 …

      大きく深く削り、根管治療(※)を行ないます。

    • ※神経を取って根管の中を丁寧に洗浄・消毒して薬剤で密封し、被せ物で補う治療

    C3
  • C4
    • 症状 ………

      歯の根しか残っていません。神経が壊死しているので、痛みはありません。

    • 治療方法 …

      多くの場合抜歯が必要となるので、インプラント、ブリッジ、入れ歯などで補います。

    C4

小児歯科小児歯科

小児歯科とは

小児歯科とは

『小児歯科』では、お子さまの歯を虫歯から守り、生涯歯と口の健康を維持するための取り組みを行ないます。
お子さまに乳歯が生えてきたら、ご家族の方はお子さまの食生活や歯磨きに気を配り、虫歯になるリスクを避けることが大切です。しかし、それだけでは十分な虫歯予防ができないこともあるので、歯科医院で適切な処置を受けていただくことをお勧めします。

子どものうちから歯のケアに慣れることで、お子さま自身、歯と口の健康を守ることの大切さを知ることができ、将来、歯や口のことで悩む可能性が低くなります。

小児歯科で行なう処置

小児歯科では、お子さまを虫歯から守るため、主に以下のような処置を行なっています。

歯磨き指導

歯磨き指導

自分で歯を磨けるお子さまには歯の正しい磨き方を、ご家族の方にはお子さまの歯の正しい磨き方や、仕上げ磨きの方法をご指導します。
楽しく歯磨きすることを習慣づけることで、お子さまは積極的に歯磨きに取り組んでくれるようになります。

フッ素塗布

フッ素塗布

『フッ素』は、動植物など自然界のあらゆるものに含まれている物質で、歯質の強化、細菌による酸の生成の抑制、再石灰化の促進などの効果があることがわかっています。
このフッ素を歯に塗ることで、虫歯を予防することができます。特に虫歯になりやすい乳歯や生えたての永久歯に塗ると効果的です。効果を持続させるためにも、1回だけでなく、数ヵ月に1回、定期的に受けましょう。

シーラント

シーラント

乳歯や生えたての永久歯の奥歯には、細くて深い溝があるので、汚れが溜まって虫歯になることがあります。『シーラント』はその溝をあらかじめレジン(樹脂)でふさいで、汚れが溜まらないようにする処置です。
効果は永久ではなく少しずつはがれてきてしまうので、定期的に受けましょう。

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